女子アナのキャリアと学歴 (その3)
■前回のおさらい
・女子アナの入社
各社ともにほぼ毎年定期的に1~2名が入社。
・女子アナの退職
入社7年目あたりから退職者が急増。
フジと日テレの退職率が40%超と以上に高い。
===========================================================
今回は退職者の内訳について切り込んでいく!!
■退職者の在職年数
・全般的考察
過去から遡ると、入社4年目あたりから退職者が多くなりはじめる。
退職のピークといったものはなく、退職者の在籍年数としては
4年~9年くらい台形の上辺となっている。
・各論
退職者の多い2トップ(フジ・日テレ)の退職者は在職9年までが大半を占める。
比較的退職者の少ないNHK・テレ朝は退職のピークといった時期はない。
■退職理由(寿退社は本当に多いのか?)
*既婚・未婚は2013年3月末現在を基準
退職のタイミング:結婚直後とは結婚後1年以内の退職を表す
・全般的考察
50%近い結婚直後退職率は、現在の大企業としては異常に高い数値。
ここだけ、20年以上前の企業世界のようである。
結婚して暫くしてからの退職という人のうち、配偶者の転勤を契機に
退職したケースが多い。
これは女子アナの配偶者には、海外勤務の確率の高い大手企業勤務者や、
チーム移籍があり得るプロ野球選手が多いためと考えられる。
・各論
退職者の多い2トップ(フジ・日テレ)は入社9年目までの退職人数が多いうえに、
結婚直後の退職割合も高い。つまり、30歳前後で寿退社する割合が高い。
比較的退職者の少ないNHK・テレ朝は結婚直後に退職というケースは少ない。
産休・育休を挟んでアナウンサー職として復帰するものも少なくない。
・まとめると
個別事情はあるにせよ、フジ・日テレは「女子アナ30歳定年制」と
揶揄されても仕方のないような退職の仕方をしている。
対してNHK・テレ朝は結婚してもアナウンサーを続ける割合が高い。
■特異なキャリアを歩んだ女子アナ
女子アナの退職後のキャリアとしてはフリーアナウンサーが一般的である。
会社の時間拘束にとらわれることなく、場合によっては会社員としての
アナウンサーよりも高給を得ることも可能な働き方である。
最近だと、高島アナ(フジ)がCMによく出てくるし、スキャンダルで
辞めざるを得なかった夏目アナ(日テレ)が見事復活を果たしている。
だが、フリーアナウンサー以外に面白いキャリアを積んでいる元アナもいる。
そのようなアナウンサーを2人紹介しよう。
・菊間 千乃(フジ)
-1995年 入社
-2005年 ロースクール入学 スキャンダルで干される。
-2007年 司法試験受験専念のためフジテレビを退社
-2010年 新司法試験に合格 司法修習を経て弁護士に。
*弁護士としては企業法務を多く扱う事務所に所属。
専門は知財・倒産・マスコミ関連、フジテレビの顧問弁護士も務める。
詳しくはこの本で。
「私が弁護士になるまで」(菊間 千乃) http://amzn.to/xpawG2
・宇田 麻衣子(フジ)
-1997年 入社
-2001年 退社後にスタンフォード大学ビジネススクール入学
-2005年 フィデリティ投資信託会社・アナリスト
現在は、投資顧問会社勤務
なんやよう分からん経歴の方。
入社したのちにアナウンサーから志向がズレてきただろうか。
ここまでは淡々とデータを貼り付け、できる限り中立的に分析したつもりだ。
次回は敢えて主観的に、女子アナの人材育成について自分の考えを述べる。
また、いんちき人事コンサルのJ氏が、女子アナに関して書いたコラムについて
批評したいと思う。
次回は毒舌でいきまっせ!
!!ばっ!!<おしまいの合図>!!ばっ!!