yamachan blog  (社会派うどん人の日常)

コシのつよいうどんのような、歯ごたえのある記事をお届けします。

ゆるキャラ生みの親が語るおふざけ仕事論 ~みうらじゅん~

渋谷パルコでやっている「はたらきたい展」に行ってきた!

この展覧会の参加者は、主催者である糸井重里氏の「ほぼ日」関連展示や、彼の出版物目当ての人が多いと思うのだが、自分はちょっと違う。

 

ターゲットは、「みうらじゅん」である。

彼のしごと論がビデオブースで放映されているという・・・

f:id:world_end_1999:20130616182004j:plain

 

 

彼は何をしているのか形容しがたい人物である。

同年代のおじさんにとっては、「ガロ」のマンガ家。

深夜番組が好きな人にとっては、「タモリ倶楽部」に出ている変なおっさん。

そして、自分にとっては「ゆるキャラ」と「飛び出し坊や」の伝道師。

 

ゆるキャラ自体は説明するまでもないが、彼がゆるキャラを見出した人物だということはあまり知られていないかもしれない。イケてない都道府県のイベントマスコットに「ゆるキャラ」という名称をつけ、雑誌で紹介し、ゆるキャラを集めたイベントを始めたのは紛れもない彼なのだ。

 

後者の飛び出し坊やは、説明が必要だろう。  

↓  ↓ ↓ これだ ↓  ↓ ↓

f:id:world_end_1999:20110807113500j:plain

 

通学路によくいるこいつ。(何故か琵琶湖の周りは人口密度が高いらしい。)

ゆるキャラみうらじゅんの手を離れ全国的ムーブメントとなったが、残念ながら飛び出し坊やは全く流行らなかった。(私はすごく好きなのだが)

 

 

私は高校生の時にみうらじゅんという謎の存在を知り、サブカル路線に足を踏み入れてしまったのだが、その彼がしごと論を語るというのだ!!面白くないわけがない!

 

====================================================================

みうらじゅんのしごと論≫

◆マイブームの真意

今から15年ほど前に流行語大賞にノミネートされた、「マイブーム」。昨年の「ワイルドだぜえ」とは違い、完全に世間に根付いた言葉であるが、元々は彼の造語なのだ。本来、「ブーム」とは人に紐づかず社会全体に広まっているもの。にもかかわらず、一人称の「マイ」を接頭語としてつけた「マイブーム」。

誰が何と言おうと、自分の中で流行っているから流行っているんだ!という決意表明のような意味が込められているらしい。

 

先ほど取り上げた”ゆるキャラ”も”飛び出し坊や”も彼のマイブームである。

 そして、彼は10年以上前から「これからは海女さんブームだ!」と言っていた。10年以上言い続けていて、雑誌に書き、テレビでもアピールしていたのに全く流行る予兆はなかった。

そうしたら彼とは全く関係ないところで爆発した今春の「あまちゃん」ブーム。「いつかは流行るんだから、言い続けることが大事」とのこと。

因みに彼はあまちゃんブームに乗って、雑誌の仕事が少し増えたらしい。

 

◆思いこみ力(≒妄想力)

貧乏時代、連載を持っている売れっ子マンガ家というつもりで、出版社に原稿を持っていった。勿論文句ばっか言われてつき返されたが、殆どショックを受けなかった。なぜなら仕事をもらっている(と妄想していたから)

 

>まったく意味不明な話だが、思いこみも使いようだということか。

 

◆ 不安タスティック( ≠ ファンタスティック)

雑なイメージの彼だが、実は堅実にお金を貯めているらしい。しかし、絶対にそんなそぶりは見せない。堅実に見えてしまうと、安いギャラだと文句を言われそうだと思われ、仕事が来なくなるかもしれないから。常に仕事が来ないと不安な状態だと相手に見せかけるライフハック

また、結構いい年なのだが仕事でスーツは着ない。絶対にTシャツにボロいジーンズ。なぜかというとかっちりした服装をすると、自分がやりたいおバカな仕事を振ってくれなくなるから。

 

◆動機は息切れする 

元ネタは もちろん「救〇」 。

うまいこと言うなあと。動機=やりたいこと志向一本槍でいくと仕事でもなんでもつまづくよと。動機が途中で変わってもええやんとのこと。

  

◆一理あると思わせたら勝ち!

ふざけたギャグを交えたインタビュー映像を要約したのだが、なかなか本質的な事を言っていると感心した人も少なくないと思う。

それこそ彼の思うつぼなのである。彼は直感的に思ったこと・感じたことを言ったまでで、特別な思想は全くない。何も考えてない。(と自称している。)

 

彼が言いだしたゆるキャラも、単に面白いと思ったからプッシュしたものが、マスコミに取り上げられ、学者が「ゆるキャラ社会学?」みたいなものを書いたりして、雪だるま式に膨れ上がってきたわけだ。

彼には思想がないのだが、周りのエライ人の中に「一理ある」と誤解する人もいる。そこが発火点となり、彼のマイブームは本当のブームになっていったのである。

 

 

 

そんなこんなで、自分は脱力系のみうらじゅんが好きなのである。

 

最後にお薦めのDVDをご紹介。

ブーム前のゆるキャラショーが収録されています。

みうらじゅんの勝手にJAPANツアー2003」  http://amzn.to/13QYeBs

 

 

 

!!ばっ!!<おしまいの合図>!!ばっ!!