【本棚公開】仕事と読書について問い直す
そこそこレベルの読書家である私だが、仕事に関係する本のラインナップはこんな感じである。
(その1:薄めの本)
(その2:ぶ厚めの本)
人事の仕事をしていた時から人事関連本は購入していたが、その大半は東京から現在住んでいるアパートに引っ越した際に処分してしまった。写真にある本の多くはここ2年くらいの間に買い揃えたものである。
では、仕事と本の内容の繋がり方を手掛かりに、本棚の本を分類してみようと思う。
(1)仕事上で、明日すぐにでも使う法律知識を与えてくれる本
・有機溶剤予防規則の解説
・足場作業の安全
・労働安全衛生法違反の刑事責任
言い換えると、自分が行政官として取扱う頻度の高い法律・規則*2そのものについて書かれた本といえる。自腹で購入した本は少ない。このジャンルに投資して勉強する必要性を最近感じはじめているところ。
(2)仕事上で間接的に利用可能な法律知識を与えてくれる本
・労働審判を使いこなそう
・未払い残業代請求法律実務マニュアル
・ローヤリング労働事件
・詳説労働契約法 etc.
労働関係の裁判や労働審判、使う頻度が比較的少ない労働契約法関係の法律本がこれに該当する。著者は弁護士や労働法学者。扱っている問題は仕事内容に直結するのだが、行政実務と判例や学説が必ずしも一致しているわけではないことに注意。自分とは違う立場で労働法を用いている人の思考様式を覗いて、仕事に使える知識だけつまみ食いするスタンスがちょうどいいのだろうと思っている。
(3)仕事上で間接的に利用可能な<非>法律知識を与えてくれる本
・若者と労働
・「就社」社会の誕生
・労働時間の経済分析 etc.
(1)(2)に該当しない過半数の本が(3)のカテゴリーである。人事実務寄りの本から、日本社会の特質についての研究書まで雑多であるが、法律ではない知識ということで一括りにした。
実のところ、日常の仕事では殆ど役に立っていない。日常の仕事は、事実を把握して法律条文を適用することが主であるため、極論すると成果主義やら労働経済学について全く知らなくても、仕事は円滑に進めることができる。
人事経験があって知識も豊富(自称)だと思っていた自分がこの仕事に就いた際に、一番ギャップがあったことかもしれない。濱口桂一郎さんってあまり知られていないのね…と思ったり。
これからもこのカテゴリーの本は買い続けるだろうが、「たまに仕事に使える部分があるとラッキーや」くらいのスタンスで読んで、ブログネタに利用するのがベストだろうと思っている。
読書の秋はまだまだ遠いが、読書で仕事の勉強頑張ろうかねえ。