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yamachan blog  (社会派うどん人の日常)

コシのつよいうどんのような、歯ごたえのある記事をお届けします。

プレミアムフライデー雑感

時事ツッコミ

昨日はプレミアムフライデー

 

だったのだが、うちの職場ではプレミアムフライデー感はまるでなかった。厚労省でも霞ヶ関ではプレミアムフライデー活用促進のお達しが出ていたらしいが、末端のうちの職場までは全く通知されずの施策スタートであった。

 

私は「自主的プレミアムフライデー」と称して午後1時過ぎから時間単位年休を取得して、15時の回の「ラ・ラ・ランド」を鑑賞。公開初日ということもあり日中でも7割くらいの入り。プレミアムフライデーは15時退社推奨ということなので、スーツ姿の方はほとんど見られなかった。

 

 

◯映画の感想

「ようこそ夢の世界へ」という宣伝文句通りの素晴らしい映画。「成功・挫折・夢・愛、これぞハリウッド映画じゃ!ドヤ!」という勢いのミュージカル。ストーリーを語るとベタベタのベタだが、音楽、踊り、主演2人の表情と仕草、脚本、どれをとっても文句のつけようなし。

劇場を出たのがちょうど通常終業時刻の17時15分で、それでもまだ空が明るく広がっていることに心がウキウキして踊り出しそうになった。(踊れないけれども)

おっと・・・これは映画ブログでもないし、ネタバレになりそうなのでここら辺で本題へ。

 

 

プレミアムフライデーとは

「月末金曜は、少し早めに仕事を終えて、ちょっと豊かな週末を楽しみませんか?」と投げかける公式サイト。

 

プレミアムフライデーの事務局は平成28年度の経済産業省の委託事業を受託した株式会社博報堂が運営している。

厚生労働省は基本的にノータッチ。働き方改革の一環といいつつも消費喚起策という側面が強い。公式サイトにはホテルや高級レストランの特別プランが並んでいる。うーん、プレミアム感あるね。

 

 

◯最初からシラケムード混じりのプレミアムフライデー

昨日夕方のニュースでは、プレミアムフライデーについて大きく報じられていた。だいたい以下のような流れ。

プレミアムフライデーの説明

プレミアムフライデーを満喫している人たちのインタビュー

プレミアムフライデー何それ、休めるわけないだろという人たちのインタビュー(*サービス業ではむしろ忙しくなるという指摘も)

④「先行き不透明エンド」もしくは、「僕たちのプレミアムフライデーはこれからだ」エンド

 

うわ〜ものすごく既視感があるわ〜。そう、2年前に始まった「ゆう活」である。

 

 

◯「ゆう活」に係る過去の思い出

私はゆう活が始まるにあたり、先行事例の伊藤忠商事の取り組みと政府の取り組みを比較し、施策の先行きを予想するブログ記事を投稿していた。

 

>以下、過去記事引用

先行事例の伊藤忠との大きな違いは、インセンティブが皆無であることだ。

公務員は実直な人たちが大多数なので、やれと言われたら従うだろうが、シラケムードが蔓延する恐れは非常に高い。

私の職場を例に出そう。通常830分始業であるため、 「ゆう活」モードだと、730分始業となる。同僚職員の中には1時間30分以上の時間をかけて通勤している人も少なくない。となると、家を出発しなければいけない時刻は6時前である。

そこまで早起きして、1時間早く帰りたいと思うだろうか(反語)

他の省庁・部署でも同じような疑問を抱えながら早朝出勤する人は、無視していい程度の人数ではないだろう。シラケモードに入ったら、人事制度改革は頓挫する。何のための制度変更だったのか分からなくなり、本当にやらなければならない業務効率化はなおざりになってしまう。そのようなスパイラルに陥る可能性はかなり高いと、私は思う。

 

そうはいいつつ、私は実直に「ゆう活」を実践した。そして半ば自覚的に国家施策である「ゆう活」アピールのために、ゆう活を使って映画を見たとか夕日を見ながらジョギングできたと何度かSNSに書き込みをした。

 

しかし、当時とある近しい人からこう言われた。

「あなたみたいにほぼ定時帰り、ゆう活を活用できる人たちばかりではないのだから、「定時ダッシュ」とか、「ゆう活活使って◯◯した」などと投稿しない方がいいんじゃない。」

私は基本的に言い争いを好まない人間なので、一理あると思いそのような内容の投稿を減らすようにした。

しかしなんとも言えないモヤモヤ感が残っていた。言葉には明確には表れていなかったが、「世間では妬みを感じてしまう人もいる、だから自主規制して発信すべきでない」ということだろう。私の価値観とは相入れないことを内心感じた。

そして私はその人と会うこともなくなり、その出来事もすっかり忘れていた。

 

 

◯政策広報とネット

このエピソードを思い出したきっかけは、プレミアムフライデーを巡るネット上の匿名投稿であった。

プレミアムフライデーはそれを満喫できる企業とそうでない企業を分断し可視化するのに役立った。」といった趣旨の皮肉めいた短文投稿だった。

その投稿を裏付けるかのごとくtwitterなどのSNSはさながら大喜利のネタのように一時的な話題となっていた。内容はプレミアムフライデーはうまくいかないと皮肉り冷笑するものが多かったと思う。それはSNSの匿名・実名に拘らない。より現実世界にリンクしているFacebookでも人事担当が「私にはプレミアムフライデーなどない(苦笑)」という投稿も見られた。

 

ネットでウケて拡散されるのは皮肉めいた冷笑の混じった投稿である。

その対極のプレミアムフライデーを満喫したことを主張する投稿はウケない。ましてや言葉尻を捉えるようなクソリプが飛んでくることもある。

 

今後推進すべき「働き方改革」で決定した施策を広報し実行するという段階では、少なくともネット上では、皮肉めいた冷笑の混じった投稿が影響力を持ってしまうということを前提に置かないといけないのかもしれない。

 

本当は、「プレミアムフライデー満喫したぞ。」と投稿したら、「私のところはまだないけれども、会社や労働組合に働きかけてみる。」という発言が返ってくるような優しい世界であればいいのだが。残念ながら今の「世間」はそうなっていないのかもしれない。